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2 Unityのフォルダ・ファイル

以下は、Unityにおける「シーンファイル」、「プロジェクトファイル」、「metaファイル(GUID)」、「プレハブ」、「ビルドファイル」の解説です。

1. シーンファイル (Scene File)

シーンファイルは、Unityのシーンを保存したファイルで、.unity 拡張子が付いています。シーン内のゲームオブジェクトやその配置、カメラ、ライトなどの情報がこのファイルに保存されます。シーンファイルを開くことで、プロジェクト内でそのシーンを編集したりプレイできるようになります。

  • ファイル名例: MainScene.unity, Level1.unity
  • シーン内のオブジェクトや設定が保存されているので、シーンを再利用したり、別のシーンと切り替えることができます。

2. プロジェクトファイル (Project File)

プロジェクトファイルは、Unityプロジェクト全体を構成するファイル群です。具体的には、プロジェクトのアセット(テクスチャ、スクリプト、モデルなど)、シーン、設定ファイル、ビルド設定などが含まれています。これらのファイルを一緒に管理することで、ゲーム全体のデータや構成が保たれます。

  • プロジェクトには複数のシーンやアセットが含まれ、Unityエディタ内でこれらを操作することでゲームやアプリケーションを構築していきます。

3. metaファイル (GUID)

.meta ファイルは、Unityでアセットを管理するためのファイルで、各アセットに関連付けられた一種の識別子です。このファイルには、Unityがアセットを一意に特定するためのGUID(Global Unique Identifier)が保存されています。meta ファイルを介して、Unityはアセットが他のアセットとどのように関連しているかを追跡します。

  • 役割:
    • アセットやプレハブ、スクリプトなどを一意に識別
    • バージョン管理システム(Gitなど)での追跡に重要
    • アセットを移動やリネームしてもUnityが正しく認識できる

4. プレハブ (Prefab)

プレハブは、ゲームオブジェクトのテンプレートです。シーン内に配置されたゲームオブジェクトやその設定を一括して保存し、再利用可能にしたものです。例えば、プレイヤーキャラクターや敵キャラクターなど、複数のシーンや異なる場所で同じオブジェクトを使用したい場合、プレハブとして保存しておくことで効率よく配置・管理ができます。

  • 例: 敵キャラクターをプレハブとして保存しておけば、同じ設定の敵を別のシーンや同じシーン内の異なる場所に簡単に配置できます。
  • プレハブは、インスタンス化することでシーンに複数配置できますが、元のプレハブの設定を変更すれば、すべてのインスタンスに変更が反映されます。

5. ビルドファイル (Build File)

ビルドファイルは、Unityでプロジェクトをビルド(エクスポート)した際に生成されるファイル群です。ゲームを実行可能な状態にパッケージ化したもので、ターゲットプラットフォーム(Windows、macOS、Android、iOSなど)に応じて異なる形式のファイルが出力されます。

  • 例:
    • Windows向けには .exe ファイルと関連するデータフォルダ
    • Android向けには .apk ファイル
    • WebGL向けには、HTMLやJavaScriptのファイルが生成されます。
  • ビルドファイルはユーザーが実際にゲームをプレイできる最終的な形のファイルです。